日焼けする事が悪いのか、UVが悪いのか?/奈良・東大阪・京都・三重・和歌山
2017年7月10日 11:34みなさんこんにちは、ピュアメディカルクリニック橿原院の木幡です。
皮膚の老化の大部分が光老化(ひかりろうか)、つまり紫外線が原因であることが言われ出してからしばらくになります。
そんなことも手伝ってか、色白・美白がブームになっておりますが、そもそも何が悪いのか、考察していきたいと思います。
飲む日焼け止めとして有名なヘリオケア(HELIOCARE)にそのヒントがあるように思いますので、ちょっとこちらの商品についてご紹介したいと思います。
ヘリオケアウルトラカプセルオーラル 2ボトル(30caps x 2)(送料無料)
8,700円
楽天
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こうして普通に楽天でも売っていたりするのですが(笑)
こちらを製造している会社のホームページにとんでみましょう↓
ヘリオケアはFernblock Technologyというのを売りにしていて、Polypodium Leucotomosという中南米産のシダ植物から抽出したエキスが効能・効果を表すとしています。
上記の文中下線部にもあるように本剤には自然由来の抗酸化剤が入っていて、これが紫外線暴露によって生じるフリーラジカルを消去する作用がある、と書いてあります。
※フリーラジカルの代表は活性酸素です
で、このページをさらに読み進めてみると、文献の引用部分が出てきます。
- 「Polypodium Leucotomos抽出物の内服による紫外線皮膚ダメージの軽減」
MA Middelkamp-Hup, S González, J Am Acad Dermatol 2004
- 「Polypodium Leucotomos抽出物の経口投与がソラレン-UVAによって誘発される肌への光毒性・色素沈着・ダメージを軽減する」
MA Middelkamp-Hup, S González, J Am Acad Dermatol 2004
- 「Polypodium Leucotomos抽出物の外用もしくは内服が皮膚内のランゲルハンス細胞の減少のみならず、サンバーン及びソラレン誘発光毒性反応を軽減する」
S González, TB Fitzpatrick, Photodermatol Photoimmunol Photomed 1997
- 「Polypodium LeucotomosによるUV誘発活性酸素群の生成・脂質過酸化反応・紅斑・日光過敏症の阻害作用」
S González, MA Pathak, Photodermatol Photoimmunol Photomed 1996
とまあこんな感じで、このシダ植物の抽出物が、飲み薬であれ、塗り薬であれ、日焼け・紫外線暴露によって誘発される様々な有害な作用を軽減してくれるということが論文として書かれています。
すべての論文においてS Gonzálezという人がかんでいるのがどうも気になるところではありますが(笑)
要するにこういうことです。
紫外線を浴びるとメラニンが沈着して日焼けします。
皮膚色が黒くなってくる、ということ自体が悪いわけではありません。
なんとなく日本人の中では「メラニン=悪」みたいな捉えられ方がされているように思えるのですが、色が黒くなってくるのは結果であって、むしろメラニンそのものは紫外線を吸収して肌を守ってくれる作用があります。
問題なのはメラニンが出来ること、ではなくて、紫外線を浴びることで活性酸素が出来たり、脂質過酸化反応が起きたり、皮膚内のランゲルハンス細胞が減ってしまうことなのです。
※ランゲルハンス細胞は皮膚の中で紫外線をモニターしていると言われています
だから日焼け予防しましょうね、という話になってくるのです。
ただ日焼け止めを塗るだけではこうした反応を防ぎ切ることは出来ません。
そこで、紫外線を浴びることで起こるこうした一連の反応を防ぐ目的でヘリオケアを飲むとさらに良いですよ、という話なのです。
間違ってもヘリオケアさえ飲んでいれば日焼けをして黒くなることを防げる、ということではありませんのでご注意を