☆美容医療機器使用済み部品の違法転売☆/奈良・東大阪・京都・三重・和歌山
2017年2月17日 09:40みなさんこんにちは、ピュアメディカルクリニック橿原院の木幡です。
先日のニュースに出ておりましたね。サーマクールの先端部品(チップ)の違法転売↓
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美容医療機器の使用済み部品、違法に転売 やけど被害も
朝日デジタル2/16(木)3:01配信
顔の小じわやたるみをなくす目的で電磁波をあてる美容医療用機器の使用済み部品が、国内で違法に転売されていたことがわかった。
大阪市の医療機器販売会社が医療機関から部品を買い取り、滅菌処理して別の医療機関に安価で販売していた。
メーカーは使い回しを禁じており、転売品で顔などにやけどをする事例も報告されている。
問題となっているのは、米国製の医療機器「サーマクール」。
棒状の先端部分を顔にあて、刺激でコラーゲンを増やすというもの。
先端部分は脱着でき、患者ごとに交換して使う仕組みで、使用後は廃棄することを前提にしている。
メーカー側によると、米国や欧州連合(EU)などで承認されているが、日本では未承認だ。
(中略)
同法に違反して転売されていたのは、サーマクールの先端部分の部品。
販売会社の説明や内部資料によると、同社はサーマクール個人輸入して治療に使っていた医療機関から、使用済みの部品を1個あたり100~2千円で購入。
滅菌処理し、4千円で他の医療機関に転売していた。
この部品だけを正規に個人輸入することも可能で、相場は数万円という。
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まあ読むだけで明らかに詳しくない人が書いているなあというのが分かる内容です。
まずサーマクールですが、ラジオ波(高周波)を使ったタルミ改善用機器で、皮膚を加熱することでその目的を果たします。
先端部分は“チップ”と呼ばれ、400発照射できるものもあれば600発照射できるものなど、複数種類あるのですが、いずれも規定のショット数を打ち終えるとそれ以上は使えなくなる仕組みで、ようするに本来は使い捨て部品なのです。
また、本体に装着してから一定時間(2~3時間だったと思いますが)経過すると、これも使えなくなります。
要はこの“チップ”が本体に装着して規定のショット数に達するまで照射してしまうか、一定時間経過するかで使えなくなる、という性質のものなのです。
他人への流用を出来なくさせているわけです。
そして使い捨て部品にしてはまあまあいい値段なのです
記事では数万円と書いてありますが、頻繁に使うチップはおよそ4~5万円もします。
これがクリニック側がなかなかサーマクールの施術費用を値下げ出来ない理由です。そもそもランニングコストが高いのです。
そこに目を付けたのがこの“大阪市の医療機器販売会社”です。
通常は廃棄するものなので、クリニック側としてはいくらかでも買ってもらえるのであればものすごくありがたい話です。
そして記事では「滅菌処理して転売~」と書いてありますが、実際に転売しようと思えば滅菌処理だけでは済まず、自動車のメーター改ざんをするかの如く、使い切ってしまったショット数をリセットし、かつ切れてしまったタイマーも戻してからでないと使い物になりません。
そこまでのことをこの医療機器販売会社はやっていた、ということです。
だからニュースになっているのです。
噂には聞いたことはありましたが、まさかこういったニュースになるような形で出るとは思いもしませんでした。
やはりこうしたことはちゃんとルールに則って、クリーンにやらなければ最終的にお客様の信頼を裏切ることになってしまいます。
あ、ちなみに記事では米国とEUでは承認されているけど、日本では未承認とありますが、これはハッキリ言って日本が世界に遅れているだけです(笑)
遅れているから、医師が個人輸入という形でしか機械を導入できないという制度的な問題で、そういった類の美容医療機器は他にいくらでも存在します。
そして最後に。
当クリニックでもサーマクールはやっておりますが、ちゃんと正規に販売されているチップを使っておりますので、どうぞご安心くださいね
奈良以外でも、大阪・京都・三重・和歌山からも便利に来院いただけます。