☆実は分かっていない創傷治癒の「違い」☆/奈良・東大阪・京都・三重・和歌山
2017年1月14日 09:45みなさんこんにちは、ピュアメディカルクリニックの木幡です。
タイトルですが、なんかよく分かりませんよね。
例を挙げてみたいと思います。
例えば、ニキビ跡のクレーター。
ニキビが出来る人は恐らくごまんといます。
そういう私も中学・高校とそうでした。
しかし、それがクレーターという跡を残す人はそのうちの一部です。
「結構ニキビを潰したりしていたから…」とか言う人もいますが、それだけでは絶対ないハズです。
そもそもニキビを全く潰さずに過ごせる人なんていないように思いますし(ていうか絶対気にして触ってしまうでしょ)。
そして潰していてもニキビ跡を残さず綺麗に治ってしまう人もいれば、気を付けていてもクレーターが出来てしまう人もいるわけです。
こうした違いを私たちは普段“体質だから”と片づけてしまっていますが、実はこの背後には私たちがまだ分かっていない、創傷治癒(キズの治りの過程のこと)の個人個人の違い(遺伝的なもの?)があるのだと思います。
「分からないこと」は「個人差だから」と誤魔化しているに過ぎないのです。
でも何か絶対にあるハズなんです、その違いは。
私は少なくとも、生物というのはその辺は合理的に出来ていると思っていますから
そして、ニキビ跡のクレーターを残している人に、高周波やCO2レーザーを使った焼いて取るホクロ取りを行うとかなり高い確率で同じように凹んだ跡が残ります。
ですから理由はわからないとしても、こうしたことが起こらないように私たちの方である程度気にしておく必要があるのです。
先日、年明けに色々と手術をして下さったお客様の、術後9日目の検診をする機会がありました。
結構な内容の手術をしていただいたにも関わらず、パッと見、手術をしたことも分からないくらいの驚異の治りの速さ。
その方はいつも私の手術が上手いから、と褒めてくださいますし、もちろん、丁寧に手術を行うことは術後の経過を早めるために絶対に必要なことです。
しかし、経過が良すぎてそれだけではとても説明がつきません(笑)
このような方にもたまに遭遇します。
異様に術後の回復の早い方。
先に挙げたこの方も含めて、これまでこのような方に少なくとも2名お会いしております。
自分が腕を上げたような錯覚に陥りますが、とんでもない。
これは明らかに体質のなせるワザです。
なんのためにこういう違いが存在するのか、わかりません。
ひょっとしたらこうした方たちの方が生きていく上で何がしか遺伝的に有利な要素があるのかも知れませんし、ひょっとしたらこういう有利な点を持っている一方で何か不利な点も持ち合わせていらっしゃるのかも知れません。
しかし、健康な方の身体を切ったりなんだと色んな操作を加えてより良くしていこうとする仕事に携わっている私たちは、人間には少なくともこういう違いがあるのだから、原因が良く分からない以上、それに気を付けて診療しなくてはならないと思うのです。
いつか、こういう違いの背景も分かったりする日が来るのでしょうか
奈良以外でも、大阪・京都・三重・和歌山からも便利に来院いただけます。