☆しわ・タルミ治療:成長因子編☆/奈良・東大阪・京都・三重・和歌山
2016年12月26日 13:52みなさんこんにちは、ピュアメディカルクリニックの木幡(こわた)です。
いやあ、朝からワム!のジョージ・マイケルさん死去、というニュースをみてビックリしている私です。
53歳ですよ、53歳?!
早すぎでしょ…。
私にとったらあと10年しかない、と思うとなんか複雑な気持ちです。
やり尽くした上での人生だったのであれば、何も後悔はありませんが、私にとってはあともう一つ!
やり足りないことがあります。
それをやり切るまではまだ死ねません!
ということで、今日はしわ・タルミ治療の成長因子編です。
以前にもこの成長因子系治療についてはブログ記事で触れました
→コチラ。
今回はもう少し違う角度から見ていきます。
成長因子は、英語でGrowth Factorといい、ある細胞が他の細胞の増殖や分化を指示したり制御したりする際に放出する指示伝達用物質です。
身体中、すべての細胞がこの伝達物質を使ってやり取りをしている、といってもいいでしょう。
恐らく、この成長因子が美容外科で利用され始めたのはPRPやFGFが最初ではないか、と思います。
10年ちょっと前のことです。
PRPは多血小板血漿療法のことで、FGFは繊維芽細胞成長因子(フィブラスト)の注射療法のことです。
PRPは自分の血液を一部とってきて、その中の血小板と呼ばれる血球成分を主に集めます。
この濃縮された血小板の液を希望部位に注入すると、血小板がPDGF血小板由来成長因子を放出し、これがお肌の若返りに作用する、というわけです。
FGFにしても、期待しているところは一緒です。
繊維芽細胞成長因子の“繊維芽細胞”とはコラーゲン繊維を作る細胞のことです。
FGFをしわ・タルミが気になる部位に注入すれば、繊維芽細胞がコラーゲンを活発に作り出し、お肌の若返りにつながるのではないか、という発想です。
ところが、物事考えている通りには行かないものです。
特にPRPの出始めの頃がそうだったのですが、不思議と効果が出る人と出ない人に分かれます。
そして事前にその見分けがつかないのです。
FGFにしてもそうです。
良くなる方がいる一方で、コラーゲン繊維以外に脂肪細胞も増えてしまって注射したところが膨らんでくるようなケースも出てくるのです。
思うに、食べ物でもそうですが、人間何か一つの食べ物やサプリを摂り続けることでいい作用が期待できるもの、というのは案外少ないです。
バランス良く満遍なく食べることによって、それに含まれる栄養素が私たちがまだ知り得ない絶妙な組み合わせで、初めてその効果を発揮してくれます。
成長因子にしても、一つのものが一つの結果を作り出すのではなく、他の成長因子と協調することで初めてその効力を発揮するような気がします。
近頃ではAAPE脂肪由来幹細胞タンパク抽出物や、HS-CM100臍帯血再生因子、骨髄幹細胞由来成長因子といった新しい成長因子治療が登場してきています。
昔の成長因子治療に比べて、一種類の成長因子ではなく、多種類の成長因子を同時に使用しているという点が進化のポイントです。
成長因子治療の第2段階、というところでしょうか。
以前の治療に比べてトラブルも少なく、一定の結果もついてきていますが、なんとなく私たちへの業者さんの宣伝広告上、製品に含まれる成長因子の「量」を強調している気がしてなりません。
確かに、含まれる成長因子の「量」は結果を左右する一つの要素だとは思います。
が、やはり各因子の「割合」や「組み合わせ」も同じくらい重要なハズです。
こうした点はまだ不明であるため、業者さんも触れずにいるのでしょうけど、ここが解明されるようになればしわ・タルミ治療としての成長因子も第3段階に入っていきます。
そうした意味ではまだまだこれから発展の余地のある分野だと言えそうですね♪
次回は私の大好きな、切った貼った系のしわ・タルミ治療です(笑)
奈良以外でも、大阪・京都・三重・和歌山からも便利に来院いただけます。