☆手術をするにあたって考えていること☆/奈良・東大阪・京都・三重・和歌山
2016年11月17日 09:52みなさんこんにちは、ピュアメディカルクリニックの木幡(こわた)です。
今日はこんなタイトルで、手術をするにあたって何を考えながら臨んでいるのか、お話してみたいと思います。
もちろん、行き当たりばったりでないからこんな話をするのですが。
まず、お客様の状態をみます。
このとき出来る限り、何が原因で今おかれている状態になっているのか見極めをします。
例えば、目の下のたるみやクマが気になるとして、私が見ているポイントは以下の通りです。
・皮膚が切り取らないといけないほどたるんでいるのか否か
・影グマの原因となる眼窩脂肪はどの程度・どの範囲で飛び出しているのか
・皮膚は薄いか厚いか
・内出血しやすそうな皮膚か否か、また腫れが出やすいタイプかどうか
・皮膚のたるみがあれば、それがどこの部分でもっとも強いか
・目の下のクマの更に頬側に窪みがあるか無いか
・窪みがあるとすれば、それを何かで埋める必要があるかないか
・お顔全体を見渡してキズの治り的に有利であるか不利であるか
・下まぶたを引っ張ってゆるみが強いか否か
・外眼角(白目の一番外)の位置が吊り上がっているか否か
・お客様が気にしておられるのはシワなのかタルミなのか
といった感じです。これを普通とみるか。
多いとみるか。
そして手術が始まったら始まったで、次のようなことを気にしながらやっています。
・微調節が必要になる手術では麻酔は濃いめ・少なめで
・なるべく正しい、一定の層で手術を行う
・ピンセットの先でなるべく皮膚はつままない
・高周波メスで止血する際はなるべくポイントで
・術中に内出血を起こしそうな出血は放置しない
・手術した部分の血行が損なわれないような操作を心がける
・術野はなるべく綺麗な状態に保つ
・広い範囲の手術の際は入れた麻酔の量・濃度を常に気にする
・不必要な操作はなるべく行わない(なるべく合理的に)
・縫い合わせる際は段違いにならないようにする
・埋没縫合を行う際はそれ単体で傷口がキレイにふさがるようにする
こうしてみると結構チェックポイントが多いですよね。
でも、これだけやっていても予期せぬ出来事が起こったりしますし、その度に見直すべきポイントを変えたりもしています。
まあこんなこと考えているから普段の眠りが浅くなってしまうんでしょうけどね(笑)
このようにして少しずつ少しずつ、15年と2か月の間、積み上げてきているんです。
そしてこれから先もまたさらに少しずつ…。
ですから私が例えば60分かけて何かの手術を行うとき、それは15年と2か月と60分かけているのと同じ、ということです。
って、これ誰か有名人が言っていた気がしますね(笑)
誰でしたっけ?
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