☆ネックリフトの考察☆/奈良・東大阪・京都・三重・和歌山
2016年11月 5日 09:46みなさんこんにちは、ピュアメディカルクリニックの木幡(こわた)です。
先日、久方ぶりにネックリフトを行う機会を得ましたので、これを機に考察を加えたいと思います。
まず、顎下~首のたるみを改善したい場合、両手で首の両外側を押さえ、それを外に引っ張るイメージの出来上がりを想像されると思います。
確かに、手でシミュレーションした場合、これで上手くいきます。
ところがこれをまんま手術でやると・・・
あまりうまく行かないのです。
以前のブログでも書いたように、首の皮膚の下には広頚筋という筋肉があります。
これは下の図のように分布しています。
これがあるから首には下のような縦筋がいくつも入るのです。
そしてこれは、皮膚を外側から引っ張るだけでは改善しません。
皮膚は確かに外に引っ張ればよいのですが、筋肉の方はというと、下の図のような処理を加える必要があります。
そう、広頚筋の内側は内側に引っ張り、外側は外側に引っ張ってテントのようにピンと張る、ということなのです。
で、このようにするためには必ず以下の範囲で処理する必要があります。
赤の線が切開箇所、青い線とそれに囲まれたグレーの部分が皮膚の剥離範囲です。
ここまでやってやっと手で外側に向けて引っ張ったような仕上がりが得られるということです。
そして以前にも言ったように広頚筋のコルセット縫合も必要となります↓
ということで、たかが首、されどネックリフト、です。
しっかりとした効果を得ようと思えば回り道するしかありません。
ちゃーんとやると・・・結構時間かかります
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