☆肝斑と膝の黒ずみ☆/奈良・東大阪・京都・三重・和歌山
2016年10月14日 10:28
みなさんこんにちは、ピュアメディカルクリニックの木幡(こわた)です。
ちょっと肝斑のネタが続いています。
ブログ記事というのは私がふとした時に「おっ!これは書かないと!」とひらめいた瞬間に頭の中でストーリーが構築されていくので、似たような話題が続いてしまうことは不可抗力といいますか、しょうがないというか、まあご勘弁ください。
で、タイトルの件です。
肝斑と膝の黒ずみ、一見関係ないように思われるでしょうが、本質的にこの二つは同じものだと思うのです。
その理由についてお話していきます。
顔と膝。
日に当たりやすい・当たりにくいという差はもちろんあるのですが、どちらも勝手に色素沈着することはありません。
色素沈着というのは仕組み的に日焼けと同じです。
メラニンが沈着するのは細胞を守ろうとする働きの結果です。
紫外線刺激を受ければ、紫外線にDNAを壊されてしまわないよう、メラニンを作ってそれを防御します。
火傷をしても同じことです。
火傷という刺激を受けたことでそこは一時的に弱くなってしまいます。
その場所を守ろうとする結果としてメラニンが産生されて炎症後色素沈着が起こるのです。
つまり、色素沈着というのは防御反応の結果として起きているものだ、と解釈できます。
ということは、ですよ。
防御反応を起こす必要がなければ色素沈着も起きない、ということなんです。
今回話題にしている膝は、何故色素沈着を起こすのかと言えば、それは膝を床あるいは地面についている瞬間が日常生活の中のどこかにある、ということなのです。
膝を床につくと、体重が膝の面にかかります。
擦れます。
身体はそれに対して皮膚を守らないと、と感知するから防御反応の一つとしてメラニンを作り、色素沈着してくるのです。
以前に私自身こんなエピソードがありました。
膝がなんとなく黒ずんでいるなぁと思ってその原因を考えると、私は当時お風呂場で髪を洗うとき、床にひざまずく体勢を取っていました。
完全に無意識ですよ。
それを止めてみると・・・
数か月で膝の黒ずみは消えたのです。
また、こんなこともありました。
私は昔は良く足を組むクセがあったのですが、当時はそうとは知らず、もう片方の膝の上にのせている方の足のふくらはぎが部分的に薄く色素沈着しているのがどうしてかわかりませんでした。
でも色素沈着している原因は他には考えられません。
足の組み方を逆にしてみると・・・。
そう、色素沈着している方は消えてなくなり、逆に色素沈着していなかった方が色素沈着してきたのです!
さあ、もうこれで何故肝斑が出来るのか、なんとなく読めてきたでしょう。
そう、色素沈着は皮膚の防御反応の結果として起こる、と言いました。
ということは、皮膚が防御しないといけなくなっている“何か原因がある”ということです。
生活の中で皮膚に対してそういう刺激を与えてしまっているものは何か考えてみると…、
それは化粧と洗顔、あるいは美顔のためのマッサージ、です。
どれも毎日するものです。
そして強烈な刺激ではないのですが、毎日行うことで肌質によってはそれが色素沈着を引き起こすのに十分な刺激ととらえられてしまうのです。
肝斑にはいろいろな治療がありますが、根本的にはこうした習慣を改めない限り、治すことは困難になります。
何しろ、作っている原因を排除せずに、消す作業だけしても、また出てくるに決まっているからです。
ですから肝斑治療にいそしんでいる方には是非、こういう側面もあるんだということを意識していただきたいと思います。
別に化粧するな、とは言いません(しなくて済むのならベターですけど(笑))。
化粧の仕方を工夫するということです。
より摩擦を加えないように別の方法を考えるということです。
洗顔するときにはすすぐようにし、タオルで拭くときもこすらずに押し拭きする。
徹底的にこすり刺激を排除するようにしてみてください。
そうすれば肝斑治療も一段次のレベルに上がると思いますよ
奈良以外でも、大阪・京都・三重・和歌山からも便利に来院いただけます。