☆シミが混在している時に肝斑を先に治療するワケ☆/奈良・東大阪・京都・三重・和歌山
2016年9月24日 09:45みなさんこんにちは、ピュアメディカルクリニックの木幡(こわた)です。
シミ治療に訪れる女性も40代を越えてくると数種のシミが混在したご状態で来られることが多くなってきます。
典型的な組み合わせとしては、普通のシミ+肝斑です。
教科書的には「まず肝斑治療から」優先されるわけですが、そのワケについて考えてみたいと思います。
その前に、肝斑を持っている方に、普通のシミにQスイッチルビーレーザーやQスイッチYAGレーザーを照射するとどういう転機をたどるか知っておいてください。
照射後、当院では保護用高機能テープを2週間貼っておいていただくのですが、2週間たってテープを取った直後はカサブタも取れ、シミが綺麗に取れている状態になっていることが多いです。
ところが、問題はこの後です。
通常でも徐々に炎症後色素沈着が起こって、レーザー照射したところが一時的に茶色くなってくるのですが、この色素沈着の程度が肝斑の場合かなり濃くなります(しかも長引きます)。
※図はシミへのレーザー照射後の一般的な経過の仕方です
理由を考えるとそんなに難しくありません。
そもそも肝斑というのはメイクや洗顔のときの摩擦が弱~い慢性的な皮膚の炎症を引き起こし、これによって当該皮膚に色素沈着を来していると考えられるようになってきています。
そんな状態のところにレーザーで更なる炎症をこしらえてしまえば、炎症は悪化して色素沈着も余計濃くなるのは容易に想像がつきます。
つまり、レーザー治療によって元々皮膚に弱く炎症があるところに追い打ちをかける結果となっているわけです。
もちろん、濃くなった場合であっても、時間をかければ治ってはきます。
しかし、長年のメイクや洗顔の習慣で日常的に自分の肌に摩擦負荷をかけることが無意識になっていれば、レーザー治療をしたところも同様の扱い方をしてしまう結果として、「なかなか色素沈着が取れてこない」という事態に陥ってしまいがちです。
ですから、教科書的に「まず肝斑治療から」というのは、この
ご自分の長年の習慣をまずは見直し・リセットし、肝斑のベースとなっているお肌の弱~い炎症を取り去ってからレーザー治療をする方が、レーザー治療後もお肌に余計な刺激を加えることも少なく、色素沈着をあまり起こさずに治せるだろう、
という観点で書かれているのだろうと思うのです。
肝斑治療には治療法はいくつかありますが、実はこうしたご自分の習慣を見直すことの方が何より大事であり、先決です。
日常的にメイクや洗顔で余計な摩擦を加えていないか、改めて見直してみてくださいね
<奈良以外でも、大阪・京都・三重・和歌山からも便利に来院いただけます。