☆たるみ改善手術と剥がす範囲の関係☆/奈良・東大阪・京都・三重・和歌山
2016年9月16日 10:12みなさんこんにちは、ピュアメディカルクリニックの木幡(こわた)です。
今回はたるみ改善を行いたい場合に、「どこまで剥がすか」をテーマに内容を綴っていきたいと思います。
たるみ改善手術というのは顔一つとってもあっちこもこっちもあるので、今回はフェイスリフトに限って説明をしていきます。
本当はというと、「切開をするところから、たるみを改善したいその場所まで剥がす」というのが理想です。
ですからフェイスリフトの場合、耳の周囲を切りますから(赤い線)、顔がたるんでホウレイ線やマリオネットラインが目立つ場合、青い点線のところまで剥がす、というのが理想なワケです(下の図)。
ところが。図の中に×をつけているように、これは非常に問題があります。
それは解剖学的な理由によります。
ここまで剥がすと、顔面神経の口周囲を支配する神経が浅い層に顔を出してくる関係で、確実にこれをやっつけてしまいます。
すると手術後から「口角が上がらない」などの症状が出てしまうのでダメというわけです。
そうかといって、時折みかける下のような手術では全然ダメです。
剥がすことを一切せず、耳の周囲の皮膚を少し切り取って縫い寄せるだけ。
確かに腫れは少ないし、手術は早く終わるので(1時間半もあれば終わります)一見良いと思われるかも知れませんが、全く剥がしていないと元に戻るのも早いです。
これだと3か月もすると手術前とほとんど何やったか分からないくらいに変化が少なく終わってしまいます。
従って、フェイスリフトの場合は上の二つの間を取るような剥がし方をします↓
これだと神経を傷つける心配もはるかに少なくなり、かつ剥がしている分だけ持続も良くなります。
もちろん、頬のたるみの場合は皮膚の下のSMAS筋膜のゆるみも改善してあげなければ十分なリフト効果は得られませんので「剥がす範囲」だけが問題ではもちろんありません。
しかし、皮膚を切り取る手術だけならSMAS筋膜なんて到底処理できるハズもありませんからね(^^;)
お客様である皆さんからすれば、耳のキズしか見えないので中でどんな処理をされているか、わからないと思います。
でも剥がす手術を行えば、少なくとも3時間は手術時間がかかるので「手術はどれくらい時間かかるのでしょうか?」と聞くだけでおよそどんな内容なのかは予測がつくのです。
ですから「1時間半?そんな早く終わるの?それはいいわね♪」なんて喜ばないように(笑)
必ず内容を疑ってくださいね
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