☆リフト糸の構造を理解した入れ方は大切!☆/奈良・東大阪・京都・三重・和歌山
2016年7月11日 11:49みなさんこんにちは、ピュアメディカルクリニックの木幡(こわた)です。
このブログでもたびたびリフト糸については取り上げていますが、最近いろんなメーカーさんがこぞって同じような糸を出してきているのでどれがどうなのか、私たちでも判りかねる複雑な状況となっています。
素材としては「PDOポリジオキサノン製かPLAポリ乳酸製」のどちらかの吸収性素材で、あとは「カエシの付け方」が微妙に異なるくらい。
どれがベストかはなかなか言えません。
それぞれに一長一短があるからです。
例えば、PDO製はPLA製に比べて吸収されるまでの期間はいくぶん短くはなりますが、その代わり糸がしなやかで柔らかいです。
それに対してPLA製は吸収期間は長くなるものの、糸が硬くて乾燥春雨みたいな感じです。
糸の硬い柔らかいは体内に入ったときに「触れやすい・触れにくい」に影響します。
また表情を作ったときに糸が柔軟に動いてくれるかどうかにも影響するでしょう。
持続期間をとるか、入れた後の触れにくさをとるか、判断が分かれるところでしょう。
ですからこれについては状況に応じた使い分けをすればいいと思っています。
カエシの付け方も各メーカー様々です。
でも最近で共通しているのは、一本の糸に一方向のみにカエシが付いているのではなく、少なくとも一対逆の方向で付けられている、ということです
以前のブログにも掲載しましたが、いくつかの例を下に挙げておきます。
そして本日のタイトルにもなっていますが、使用する糸によって挿入方法もちゃんと考える必要があります。
糸の入れ方は大きく分けると二通りあります。
上から入れるか、下から入れるかです↓
糸を購入する時にメーカーが提供してくれる施術動画DVDは上図の右側、すなわち下から上に向かって入れるパターンが多いです。
そしてメーカーさん自身も「下から入れる方が自然です」とおっしゃいます。
本当にそうなのでしょうか?
カエシの付き方をみれば別に下から入れようが上から入れようが、結果は同じなハズです。
だとすれば、私は糸を通したときの穴が頬っぺた側につかない方が消費者側にはメリットがあると考えるので、上から入れる方が好きです。
糸を通す際に出来る針穴が髪の生え際に出来るのみとなるため、施術直後であっても目立たないからです。
ただこれは好みの問題なので下から入れることを真っ向から否定するものではありません。
ただ、頬のタルミを改善するために、下のような入れ方をするのはどうも納得がいきません↓(実際、公式に紹介されているやり方だったりします)
フェイスリフトをやったことがあり、かつ深い造詣のある方はこうした入れ方はしないでしょう。
もちろんやった直後は上がるでしょうけど、すぐに戻ってしまうでしょうね。
解剖を良く理解している必要があります(もちろん、あげたい場所が頬ではない、というのなら話は別です)
糸リフト、簡単ではあるものの実は奥が深~いです また別の機会に触れていきたいと思います☆
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