☆陥没乳頭の手術の仕方☆/奈良・東大阪・京都・三重・和歌山
2016年7月 2日 14:03みなさんこんにちは、ピュアメディカルクリニックの木幡(こわた)です。
先日、お客様から陥没乳頭を治す手術について聞かれましたので、これを機会に述べておきたいと思います。
ちなみに刺激をしてあげればすぐに出てくるくらいの軽い陥没具合であれば手術の必要は正直ないと思っています。
見た目的にさほどバストに悪影響もなく、授乳にも支障をきたすこともないのなら、わざわざ手術をする理由はないだろうということです。
しかし!
重症の場合はそうもいきません。
バストの形にも影響を与えますし、なにより乳頭がほとんど出てこないとなると授乳も難しくなります。
こういう方はやっていただく方がメリットは大きいといえます。
重症の場合の手術のやり方ですが、案外知らない先生が多いようです。
実際、私と同じ方法でやっている方をほとんどみたことがありません。
別に私が考案したわけでもなんでもないのですが、重症の陥没乳頭の場合(そうでなくても全く構わないですが)は間違いなくこれから述べる方法が良いと思います。
それは・・・
酒井Ⅱ法です。
正確にはその変法、といった方がいいかもしれません。
まず、重症の陥没乳頭の場合、ほとんどのケースで乳頭は下の絵のようになっているハズです。
割れ目みたいなのが乳頭にあってそこを中心として内部にめり込んでいる感じです。
そして周りを押し込んで乳頭を出そうとしてもほとんど出ないのがホントの重症の重症です。
中はどうなっているかというと、簡単に描けば下の図のような断面となっています。
割れ目から中の方にかけてスジがいくつも走っていて、これが乳頭を中に引きずり込んでいるのです。
ですからこれを解除しなければ乳頭が出ることは到底ありません。
手術としては、ちょうどこのめり込んでいる割れ目の部分にそって切り、薪割りの要領で乳頭を縦に割り、スジが走っているところで真っ二つにしてしまいます。
そして乳頭を真下に引き込んでいるこのスジを一つずつ丁寧に取り外していきます。
取り外しが完了するともうこれで乳頭はめり込まなくなります。
あとは真っ二つにした乳頭を縫い合わせていって終わりです。
この方法のよいところは他の手術のように、術後に乳頭が沈み込んでいかないように釣り上げの固定をしておく必要がない、ということです。
1週間後に抜糸して、特に問題がなければそれで終了です。
手術としては両側で1時間はかからないくらいです。
麻酔をしてしまえば手術中は全く痛みを感じません。
難しい手術ではないので、悩んでいらっしゃる方は是非ご相談くださいね♪
奈良以外でも、大阪・京都・三重・和歌山からも便利に来院いただけます。