☆ウルセラは何故サーマクールよりも効くように感じるのか☆/奈良・東大阪・京都・三重・和歌山
2016年6月 7日 15:53みなさんこんにちは、ピュアメディカルクリニックの木幡(こわた)です。
以前の職場の時から、超音波を使ったHIFU治療の方がラジオ波を使ったサーマクールのような治療よりもたるみに「よく効くなあ」という印象がありました。
当時は、「熱が深く届く方がたるみにより効くのかな?」とアバウトにしか考えていませんでしたが、ウルトラセルのAll Layered Therapy(皮膚~SMAS筋膜の全層治療)もやるようになって再考を迫られました。
どうもそれだけではなさそうです
違いは2つあつと思います。
それは
①皮膚の中の温度分布
②実際どこまで温度が上がっているのか
です。
まず「①皮膚の中の温度分布」から見てみましょう。
次の図はサーマクールの皮膚の中での温度分布を表したものです。
画像の切り貼りで見づらいかも知れませんが、ちょうど皮膚表面ぎりぎりの深さのところから約2mmところが赤く染まっているのが分かります。
真皮の厚みが約2mmと言われているのでほぼここを全体に加熱している、とみることが出来ます。
図右側の色の温度表記上、赤は55℃前後を指しているのでだいたいこれくらいの熱が真皮に加えられている、と見てよいでしょう。
実際サーマクールでこれ以上加熱すれば、いくら表面は冷却ガスを使って温度を下げているとは言っても、加熱されている部位が浅すぎて火傷を起こすでしょうからこのあたりが限界だと思います。
それをカバーしようと思ったらパワーを上げるよりも重ね打ちするしかないでしょうね。
それに対してウルセラやウルトラセルの高密度焦点式超音波HIFU。
これについては
「①皮膚の中の温度分布」
と
「 ②実際どこまで温度が上がっているのか 」
の両方を、サーマクールのラジオ波治療と比べてみましょう。
超音波HIFUの場合、ウルセラよりもちょっと弱めのウルトラセルですら70℃は行くと言われています。
ウルセラの場合はもうちょっと高い様です。
それを確実に3.0mmと4.5mmの深さに届けるのですから、図右の温度表と見比べても実際に確実にコラーゲン変性を起こさせるほどの加熱具合とその厚みはHIFUの方がサーマクールのラジオ波よりははるか上を行くと予想されます。
しかも深いところの加熱なので皮膚表面の火傷もあまり心配しなくてOK。
ただ、超音波の場合であっても1.5mmの浅いところに焦点を結ばせるハンドピースを使う場合は、やはり火傷のリスクは高くなるのでサーマクールの方が安全かも知れません。
となると結局真皮はサーマクールのラジオ波担当、それ以下の深さはウルセラやウルトラセルの超音波担当、という住み分けに自然となってくるのだと思います。
ただ、それぞれの機械単独での一回治療後のたるみの改善度合いを比較すれば、どうしてもコラーゲン変性の度合いと加熱できる範囲の広さから、ウルセラやウルトラセルのHIFU治療がサーマクールのラジオ波治療に勝ってしまう、ということなのでしょう。
もちろん、All Layered Therapyの考え方に基づけばラジオ波と超音波HIFU両方をやるウルトラセルの方が間違いなくお勧めですけどね
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